このようなところで踊ると、心が浄化されます。海の見える小高い細道ですぜ。
誰に見られるわけでもなく、ただただ感じるままに動く。それはそれは、魂が喜ぶ尊い時間です。
しかし、
いまいまの問題として、表現の場を作れないことがありますね。
ダンサーや表現者にとっては死活問題です。
この打開として、ストレッチやダンスの動画がYouTubeに増えました。
オンラインによる発信です。
わたしもプロの方に教われて、勉強になってます!しかもタダで!(ネレアさん等)
おかげさまで休みの日はがっつりバーレッスンする習慣が付きました。
でも、やっぱり生身の人間が、同じ地上に立ち、場を共有していることが大事だったのだなと実感する日々です。
きっと生でそのダンサーに会って教わっていたら、何十倍も刺激を受けてたてしょう。
人間が画面の中の大きさになると、小人さんになってしまいますよね。
仕方ないんですけどね涙
しかも消費者の目線でいうと、動画には手軽さを求める心があるじゃないですか。
通信教育不適合者の私には、腰が重い。。
(通信教育を始めても、手付かずのテキストが貯まってくタイプです汗)
人と人とが会えないいま、ダンサーとして何ができるか。を考えるのも有りですが、
ダンサーとして今やっておいた方がいいこと。を考えるのも有りかなと。
それで、ひとつ挙げたいのが、
横のつながりを作る・強化することです。
ひとりで頑張らない。
なんたって、あなたのやりたいことは、きっとひとりではやり切れないものだからー!
この、組織で闘うということの強みを教えてくれたのが、
『GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代』アダム・グラント
(私広告収入などはやってません笑)
ギブアンドテイク。
私はずっとギブアンドテイクで生きてきたと思います笑
でもこの本を読んでだいぶ頭が柔らかくなりました。
こうやって、私だけの経験をブログを通してシェアしていくことも、この本をキッカケにして始まりました。(本はまだ読了してませんが)
ここでは、今までにこの本から得られたことを、表現に擦り合わせて話しますね。
あなたにはきっと才能があります。
その才能を活かして能力を発揮するため、サポートしてくれる特定のチーム・パートナーがいるともっと心強い。
能力があるからこそ、どんなところでも一人で100%のパフォーマンスをする、ポテンシャルやコミュニケーションスキルも高いと思います。
しかし、あなたのそのちょっと大胆で挑戦的なアイディア、組織であるほうが実現出来そうではないですか?
そうならば、信用できるチームを作ることも手ですよね。しかしすぐに良いグループなんて出来っこない。
まず何をしたらよいか。
それは、見返りを求めずに、相手を助けることです。
見返りが無かったらただの損ではないかー!マザーテレサかよ!と思うかつての私。
でも、そのようにして相手のために時間を費やすと、数年後、もしくは忘れた頃になって、あなたを助けてくれるのですよ。
この本に挙げられた例の一つとして、建築家フランク・ロイド・ライトがいます。
実は彼の建築めちゃくちゃ好きです。
大学院入試の面接で熱く語りました。
何が良いかって、構造と形態、全体と部分、人と自然環境といった、ある種相反するような要素がバランス良く共存しているのです。下図はほんの一例。
↑C.レイ・スティーヴンス邸
↑ケニス・ローラン邸
↑ソロモン・R.グッゲンハイム美術館
(『巨匠フランク・ロイド・ライト』デヴィッド・ラーキン ブルース・ブルックス・ファイファー編より引用)
彼の弟子であるケンドリック・ケロッグが造った「石の教会」(軽井沢にある内村鑑三記念館)も、ライトの息吹が感じられるかなと思い観に行きました。
こんなに大好きなライトが、『GIVE&TAKE』ではケチョンケチョンに悪い例として語られています笑
彼は職人や弟子たちに助けられて、偉大な作品ができていた。しかし職人たちからは距離を置き、弟子たちを助けてやることもなかったらしい。ライトの息子からも「お粗末だ」と言われる始末。
結果として辞めていく弟子が多かったそうだ。
対象的なのが、アメリカ番組『ザ・シンプソンズ』の仕掛け人である、ジョージ・マイヤー。
マイヤーはグループに貢献した。人が嫌がる仕事も引き受けることで、仲間の能力が育つ時間と環境を作りました。そのおかけで、一人ひとりが努力していくようになりました。
もしマイヤーがギブアンドテイクタイプの人間だと、同じことを仲間に与えていても効果はありません。なんせ、見返りを求める心があるのですから、相手はそれに見合う正しいものを出さなければと、意識してしまうからです。良いものが出るどころか、緊張や萎縮をしてしまう訳です。
結果として、多くの天才を生み出したそうです。仲間の一人は、マイヤーが社を去っても「マイヤーだったらどうするだろう」と考えるほど、マイヤーの信頼が厚かった。
マイヤーのような人がグループに一人いると、そのグループの能力水準が上がるそうですよ。
以上、本の内容(Part1〜3)から引用させていただきました。
表現者として発信することも必要ですが、マイヤーに習い、所属しているチームがあるなら、そのチームメンバーのパワーを引き出すために動いてみるのも良いなと思いました。
わたしもこの身体と脳を、動けるだけ動かしていきたいと思います。