踊りを作り始める前に、皆さんに考えていただきたいことがあります。
「良い振り付け」とはなにか、ではないですよ笑
何かと言うと、
いつ、どこで、誰に向けて、踊るのかということです。
つまり、既に決定されている客観的な事実です。自分が身を置く場所にはどんな制限があるのか、確かめておく必要があります。
ここでは、そういった踊る身体を取り巻く環境を、「場」と称することとします。
しかし、もし決まっていなかったとしても、具体的な「場」を作り上げて、想定しておくことをおすすめします。
デザイン的思考に近いですが、踊りを理論的に導き出せ、と言っているのではありません。
絵画で例えましょう。描き始めるためには、まずキャンバスを用意しますよね。キャンバスという土台がなければ、大抵の絵は成り立ちません。土台を捉えておかなければ、自分の表現を魅せることも出来ないと思います。
踊りの話に戻しますと、先程挙げた「場」は、さらに、以下のようにそれぞれ深堀していきます。
いつ(公演日時)
→発表する季節。一日のうち、どの時間帯か。云々
とこで(ハコ)
→屋外か屋内か。ホールか部屋か。何が置いてあるか。云々
誰に向けて(観客)
→来場の目的は何か。年齢層。ダンスが好きか。云々
まだまだ沢山あります。
これらをひとつずつ考えたら、土台ということを超え、相当な制限が身体上にはあることが認識できるかと思います。
踊りを作るって自由なようでいて、意外にがんじがらめってこともありますよ。
しかし、制限があるお陰で、想像力を膨らますことが出来ます。
この、「場」を想定する作業の中で、
あんなことやってみたいな〜、こんなことしたら面白いだろうな〜と、アイディアが浮かんでくることもあります。
それはとてもワクワクする時間なのです!
これらの作業を経て、やっと、いわゆる「踊りを作る」作業に入っていけます。
これらの場を意識しながら、制作に当たっていきましょうね。
ここで、当日になってみないとわからないものが、観客という存在です。
逆に言えば、観客については、様々に想定することが出来ます。
例えば人数。
もし、観客が0人だったら…!?
なんてことも、可能性がありますよね。
特に、野外イベントなど、人が立ち歩いてるような環境では大いにあり得ます。
それはとても孤独で、今すぐ踊り止めたくなるような時間なのですよ。
そんな場面で、自分は表現者としてどう振る舞えば良いのか、考えていきましょう。
それは即ち、あなたの表現したいものは何か、心の中を見つめて、向き合う作業にもなります。
その作業を通して、本番における、表現への集中力を強く保たせてくれます。
逆に、ものすごく観客数が多くて、拍手喝采で、アンコールまであって、、なんて考えるのも、楽しいです笑
アンコール、何を踊ります?笑
アフタートークにしましょうか?笑
冗談のようですが、こういった想定もぜひやっていきましょう!
(もちろん、観客が何人だって、アンコールもアフタートークもしていいのですからね✰)
はい。まとめます。
「場」を捉えることの効果
・どんな踊りを作っていくのかのヒントになる
・特に、観客のバリエーションは色々と考え、想定しながら作る→本番に強くなる
(イメトレになる)
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御拝読ありがとうございました。
次回もぜひ、読んでみてください◎